読書

人と人との関係性を社会科学と哲学の枠組みで冷静に捉える:『友だち幻想』菅野仁

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)作者: 菅野仁出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03/06メディア: 新書購入: 12人 クリック: 88回この商品を含むブログ (35件) を見る題名の「友だち」だけでなく、親子関係や先生・生徒の関係といったあらゆる人間関係を…

普段の生活と自分の中にある動かしがたい「感じ」から、人と世の中を考える:『はじめての現象学』竹田青嗣

はじめての現象学作者: 竹田青嗣出版社/メーカー: 海鳥社発売日: 1993/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (11件) を見る私にとって、まさに新しい考え方を提示してくれた本です。小説を読むように読める哲学書を書こうと思…

本の面白さとは、自分にとって「新しい何か」を得る・味わうことだと思う

本の面白さとは、本を読んだあとに「ああ面白かった!」となるというのは、一体どういうことなのでしょうか。以下の質問回答にある「自分の思考への刺激」という評価軸に私は賛同します。賛同しますが、もう一歩分解したいのです。 detail.chiebukuro.yahoo.…

未来と他人という、分かり得ないものに向きあうことがエンジニアリング:『エンジニアリング組織論への招待』広木大地

ソフトウェアエンジニアリングが題材ではあるものの、エンジニアリングに関わる者(経営者、営業部門も勿論)すべてに新しい視点や手法を見せてくれる、良書です。内容や手法が多岐に渡るため私は1回読んだだけでは消化しきれていませんが、新鮮なうちに読書…

検索・調査のコツ: 信頼性の高い情報に辿り着くために

ここ数年間、インターネット上で得たい情報に辿り着くことが非常に難しくなったと感じます。調査力、疑う力が試される時代です。『図書館のプロが教える〈調べるコツ〉(浅野高史)』『知的複眼思考法(苅谷剛彦)』で得た知恵を思い出しつつ、調査・検索のコツ…

私の考え方を作り上げてきた、大事な本リスト:キーワードは「複眼的」「モノサシ」

本の選出理由:「複眼」+「モノサシ」=「教養」 自分に教養を与えてくれた本、という呼び方をするのは簡単です。しかしこれでは何か良さそうな雰囲気を感じるものの、教養とは何を指すのか人によって異なるだろうし、教養という言葉では迫力が足りないと感じ…

読書の効果的な方法は、自分の頭で考えること:『読書について』ショーペンハウアー

書店の平積みを眺めると読書術、多読のすすめ、私はこういう本を読んできた、など読書ハウツー本が多くあります。読書の方法論ばかり読んで肝心の読書をしなくては本末転倒ですが、一つ読むとするならば『読書について』(ショーペンハウアー、鈴木芳子・訳 …

『蒲生邸事件』宮部みゆき: タイムトラベルサスペンス

蒲生邸事件 (文春文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/10/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 48回この商品を含むブログ (127件) を見る題名からは想像しないだろう、タイムトラベルサスペンス。単純にサスペンスとして面白いけ…

『深夜特急』沢木耕太郎: ひとり旅の前と後に読んで違う味を楽しむ

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/05/30メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (86件) を見る全六巻。独り旅行者のバイブルだ。 高校生のときに1,2巻を読んで…

『坊っちゃん』夏目漱石: 素直に生きられなくなった大人が読むから痛快

坊っちゃん (岩波文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/05/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 70回この商品を含むブログ (60件) を見るどまっすぐな「坊っちゃん」の吐く言葉が実に面白い。つい、にやっとしてしまうくら…

『白痴』坂口安吾: 戦争未経験の私は理解できたとは言えない

白痴 (新潮文庫)作者: 坂口安吾出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1949/01/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (78件) を見る戦争と戦後を経験していない我々の世代は、真には理解できない心理状態なのかもしれない。

『人間失格』太宰治: 主人公モテ過ぎです

人間失格 (角川文庫)作者: 太宰治,梅佳代出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2007/06/23メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブログ (70件) を見る読んだのは2009年11月頃だった。とにかく主人公がモテすぎである。負のオーラをまとうものが…

『容疑者Xの献身』東野圭吾: テンポの良さがドキドキを誘う

容疑者Xの献身 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/05メディア: 文庫購入: 36人 クリック: 219回この商品を含むブログ (688件) を見る テレビのガリレオを見ていたせいもあって期待していなかったですが、これは面白い。会話…

潮騒 / 三島由紀夫: 爽やかさを感じる

潮騒 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 90回この商品を含むブログ (182件) を見る 『金閣寺』で心打たれ、ボストンに来るときに持って来た『潮騒』だったけれど、じっくり腰をすえないと…

グラスホッパー 伊坂幸太郎: 殺し屋の人情

グラスホッパー (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2007/06/23メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 172回この商品を含むブログ (523件) を見るテンポが速くて良い。視点を変えての描写はラッシュライ…

魔王 伊坂幸太郎

魔王 (講談社文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/12メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 125回この商品を含むブログ (403件) を見る 友達がボストンに来るときに持ってきてくれました。以前読んだ伊坂幸太郎の小説とは大分調子が違…

『悩む力』 姜尚中

悩む力 (集英社新書 444C)作者: 姜尚中出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/16メディア: 新書購入: 15人 クリック: 159回この商品を含むブログ (313件) を見る新幹線車中で読んだ。以前から著者の作は読んでみたいと思っていたので手に取ってみた。読ん…