持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

氷上で吐き気


 またまた今年もアイスホッケーのシーズンが到来した。Intramurals(通称IM)と言って、MITでは部活をやってない素人でチームを組んで試合に出てスポーツをやることが盛んで、アイスホッケーの他にもテニス、サッカー、ソフトボール、など色々ある。初心者のDリーグから、部活レベルのAリーグまであって、自分らでどのリーグに入るかを決めるシステム。日本人学生で"Sushis"っていうチームを作って色々やってます。そして、IMに参加しないとやる機会がほとんどないのが、アイスホッケー。うちらはもちろんDリーグ。去年はスケートもおぼつかなかったのでパックに触った回数も数えるほどだったけれど、自在に止まれるようになったため、前回の初戦ではかなりの回数パックに触れることができた。けれど、スケートが出来るようになるのと、スティック・パックさばきが上手くなるのとは次元が一つ違う。走ることはできてもラケットにボールが当たらないようなものだ。実にもどかしい。んで、どのチームにも一人や二人うまいヤツがいて、「あれ絶対カナダ人だ」というのが口癖みたいになっている。日本人が誰でも野球をやったことがあるように、カナダ人は物心つく前から氷の上を歩いている(というのは言い過ぎか)。Dリーグでは紳士協定のようなものがあって、うまい人は出てもいいけどディフェンスだけで、シュートを打ってはいけないことになってるのだけれど、前の試合ではカナダ人のゴツいやつが二点も決めやがった。完全にパックが腰の高さ超えてるし。どないして止めろっちゅうねん。審判なんとかせい
 右周りにも左周りにも止まれるようになって初めて実感したけれど、このスポーツはかなりしんどい。スポーツをやっていて、久しぶりに吐き気がしました。パックを追って行って、止まる。そんで、また戻る。オフサイドというルールがあるために、一回自陣に戻らにゃならんことも多くて、もうえらいしんどい。なんちゅうスポーツや。そんで、いくら上手くなっても、他人と当たると転倒する。ケツを打つ。氷硬い。めっちゃ痛い。「……!!」と、一瞬、起き上がるのをためらうくらい。と言うことで、ケツパッドと肘ガード購入しました。すねガードと、ヘルメットは貸してくれてもケツパッドと肘ガードは貸し出してくれないのである。
 こんだけ装備買ったんだし、体育の授業も受けることにしたし、今年は3得点くらい上げないと、ボストンを去れませんな。