持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

TOKYO! 試写会 ゴンドリー来MIT

日本では去年に公開されたオムニバス映画「TOKYO!」がアメリカで公開されるにあたり、そのPreviewがMIT LSC(Lecture Series Committee)であった。無料、そしてミシェル・ゴンドリー監督のQ&Aがあるということで、行ってきた。ゴンドリー監督はbjorkradioheadのPVを手がける、ミュージッククリップ界の鬼才、らしい。
映画「TOKYO!」

ゴンドリーの"Interior Design"、 カラックスの"Merde"、ポン・ジュノの"Shaking Tokyo"の三本立て。映画にそこまで精通しているわけではないけれど、"Interior Design"が最も東京らしかったとは思う。笑いの場所が、日本人(自分を一般的な日本人とみればの話だけど)と西洋人では違うんだな、と観衆の反応を見て感じた。基本的に、彼らは笑い過ぎだ、笑い声で次の台詞が聴こえん。Q&Aでは、学生の質問は声が小さくて聴こえなかったけれど、ゴンドリー監督の、
「東京の人たちは、外国人に良く『東京の印象はどう?』と良く聞いてくる。それは、彼らが他の国に対してアイデンティティの弱さを感じていて、ある種のコンプレックスがあるからだと思う。けれど、実際にTOKYOの行ってみるとそこはものすごく個性的だということを感じ取れる街だ。」というコメントが、印象に残った。

部屋を出たあとに、実はビョークが同じ会場で観ていたという事実を耳にして、びっくりとともに残念だった。
ビョークと言えば、映画"Dancer In The Dark"が強烈な記憶として残っている。元気なときに観るのが安全だが、へこんでいるときにへこみを極めるのもまた一つの見方かもしれない。