持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

ローマ・バチカン市国(3) 2009.7.23-7.25

 いまだ時差ぼけがとれていなかったうえに、ものすごい暑さのせいで朝7時に目が覚めた。コロッセオの写真を取り忘れていたので、寝ている弟は放置して10分ほど歩き、コロッセオへ。いやあ、すごい迫力。朝はすずしく、昨日のうだるような暑さがうそのよう。コロッセオフォロ・ロマーノ付近をジョギングしている人もちらほら。宿に戻り、宿のおっちゃんに安い朝飯が食べられるところを教えてもらい、その超ジモティーな(注:「地元」の形容動詞)店でサンドイッチとエスプレッソを食べる。貧乏根性のかたまりのような僕は、エスプレッソなんてちっちゃなものを、コーヒーと同じ値段を払ってなんで飲むのかわからなかったが、ヨーロッパで「カフェ」と頼めば、たいていはエスプレッソが出てくる。そして、その店のはめっちゃうまかった。ヨーロッパ通してエスプレッソを飲んだが、イタリアのが一番おいしかった。
 さて、前日夕方に予約していた電車でナポリに向かうわけだが、ここらで一応日本に連絡を入れておくか、と思ってクレジットカード対応の公衆電話相手に格闘。しかしどうやら、イタリアで発行されたカードでしか使えないようだ。と、おろおろしているとイタリア人のおっちゃんが、わしのカード使っていいぞ、減った分だけ現金でくれればいい、と親切にテレホンカードを貸してくれた。ナイスなおっちゃんもいるものだ。国際電話なのでものすごいスピードでお金が減っていったが、とりあえず生きてることを親に伝え、ナポリ行きの電車に乗り込んだ。さらばローマ。見てないところが多すぎるが。