持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

ピアノを再び習うということ

 原点回帰ということで、一番最初にお世話になった先生に、ピアノを習いに行くことにしたのは一週間前。
 自分でちょろちょろ弾いているのも楽しいけれど、技術の維持にすらならないし、また音楽性も発展しない。何よりも、きっかけがないと練習に身が入らない性格なので、教えられたり発表したりしないとすぐに怠けてしまう。
 いろんな音楽を聴くようにすればするほど、クラシックの奥深さには畏れ入るばかりで、作曲のまねごとなんかをした日には、絶望に近いものを覚えるくらいだ。ほんとにすごいんだよなあ、あの作曲家たちは。演奏するプロの人たちも、もうなんというか到達できない領域にいるので悔しさすら感じないけれど。
 でも、よぼよぼのじいちゃんになっても指はすんげえ動いていたアンドレ・プレヴィンの映像をみて思った、あんなじいちゃんになるためには、ちゃんとずっと練習しておこう。