持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

ミュンヘン 2009.8.1

 レーゲンスブルクから戻ったミュンヘンであったが、もうやることは一つしかなかった。ビールを飲むことだ。前日も軽く飲んだが、せっかく初めてのミュンヘンなのだから、かの有名な老舗Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)で飲むことにした。初めての土地ではある程度ミーハーになることが重要だ、と言えば格好良いが、要はミーハーな所でないとどこに入っていいか全く見当がつかないだけの話。

 ビアホールに独りで入ったことなどなかったけれど、やはり非常に居心地が悪い。しかし、うまいビールを飲むまでは引き下がれないので早速注文。問答無用で1リットルの大ジョッキしかない、Dunkelというダークビールを注文する。こんなときくらいケチらずにちゃんとご飯も頼めばいいものの、まだその金銭感覚が養われておらず、ソーセージ一個だけをサイドとして頼んだ。

 

ビールが出てくるとさすがに「デカッ!」と苦笑いだったが、美味しくて酔っ払って、苦笑いがそのうち半笑いに変わっていた。一人旅をして贅沢をしている嬉しさと、一緒に馬鹿な話をできる仲間がいない自分への嘲笑が交じっていた。隣のテーブルで飲んでいる20代そこそこの男らは、実に楽しそうだ。次は、Oktoberfest(オクトーバーフェスト)にアホ騒ぎが出来る良い仲間と来よう。そう誓ってホステルに戻った。

 明日はついに、ザルツブルクだ。

関連リンク

Welcome - Hofbräuhaus