持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

検索・調査のコツ: 信頼性の高い情報に辿り着くために

ここ数年間、インターネット上で得たい情報に辿り着くことが非常に難しくなったと感じます。調査力、疑う力が試される時代です。

『図書館のプロが教える〈調べるコツ〉(浅野高史)』『知的複眼思考法(苅谷剛彦)』で得た知恵を思い出しつつ、調査・検索のコツを整理しました。

複数のレファレンス(情報源)をあたる

それらしい情報に当たったからといって、一つのレファレンス(情報源)だけで完全に信用しない。別のサイト、書籍、文献で同じ情報が掲載されているか、あるいは異なった情報が示されていないか確かめる。
本来Google検索のPageRankはこれをアルゴリズム化することが目的だったはずだが、儲け目的のSEOで機能不全に陥っていると見える。

レファレンスの信頼性・信用度を確かめる

官公庁・研究機関・企業が発表した情報なのか、個人の見解なのかを確かめる。なお、前者だから完全に信用できるとも限らないし、後者だから価値がないことにはならない。
一次情報なのか、参考文献・参照したうえでの二次情報なのかを確かめる。一次と二次の区別が分かるように記述されているかも信用度評価の基準になる。

レファレンスブック(事典・辞典)を活用する

ネットで検索するのと並行して事典・辞典を活用する
理科年表、広辞苑大辞泉などは最新版でなくとも手元にあるととても重宝する。情報は無料ではない。

AかBか?という疑問のとき、Cである可能性を捨てない

人間の記憶は曖昧である。本当はCなのにAかBかどちらかだったはずだ、と調査範囲を狭めると得たい情報に辿り着けない可能性がある。枠を広げたり、抽象度を上げて調査することを忘れない。

児童書を侮らない

分かりやすさ、簡潔さ、大枠を捉えているという点で児童書・中高生向け書籍はとても有用。子供向けの新聞やニュースも同様である。

参考文献

『図書館のプロが教える"調べるコツ"』著:浅野高史

図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集

図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集