スマホを減らして読書を増やすには、家のあらゆるところに読みかけの本を置くことが有効なので、実践をお勧めしたい。
習慣にしたいことについては何でも、それに取りかかるために必要な準備時間や物理的な動き (コンピュータで言うところのオーバーヘッド*1 ) を極限まで減らすことが重要なのである。
- 手に取りやすく、ポケットに入れられる大きさで、どこにでも持って行ってしまえる
- 片手の動作で見たい内容に行き着ける
という、物理的手軽さにあると強く感じている。
もちろん、つい読んでしまうはてなブックマーク、twitter、facebook のツールと内容自体に中毒性があるのは確かだ。しかしここではこれらの物理的な手に取りやすさの特性に、本の側でも対抗することで、読書量を増やす方法を提案したい。具体的な方法はこうだ。
- 読みたい本を何冊か用意する。
- 自分の家での動線を踏まえ、よく立ち寄るところ・立ち止まるところに本を置く。
- しおり (私は付箋がおすすめ) を活用し、どこから読むかを迷う時間を極力減らす。
私が置いている場所は
- トイレの壁にある小さな棚
- 食事エリアにある食器棚の上
- 寝室の布団の枕元
- 鞄 (リュック) の中
- 在宅仕事部屋の本棚の、最も手に取りやすい位置
人間は基本的にものぐさである。面倒は何としてでも避けるように動いてしまう。繰り返しになるが、本質的でないオーバーヘッドは限界まで減らす工夫をすれば、本質的なことをやるハードルが下がって時間も確保できる。
なお、ここで紹介した方法を採用しても、本を読むときに「両手を使って本を開いて持つ」という点はスマホの「片手で操作して、置いたまま読める」に圧倒的に負けている。本を開いたまま置いておく方法を検討中である。
*1:このオーバーヘッドという言い方はコンピュータ外の用途でも普及していると思っていたが、家族に聞いたところそうでもないらしい。便利な用語だし、代替する言葉がないので普及してほしい。