持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

立てこもり及び逃走事件

 6月8日、さくら水産で飲んだ。面子は、私・Hけん・Jトイ・Dいちゃん・Yっしー・I長・Kすけである。
 めちゃめちゃすいていた。よって、当然のようにおばちゃんがからんでくる。そういう話をしてるわけではないのに、突然おばちゃんの口から○。○○という言葉が飛び出た。青天の霹靂だ。一同、わが耳を疑って。そしたらもう一度その言葉が聞こえるではないか。
 今日はなにかあるに違いない。

失踪

 しかしそんな中、Hけんが重い口、否、軽い口をあけた。
Hけん「ちょっと、笑えん話をするんやけど、ええかな。」
 Hけんの口から出た話で、笑えない話があっただろうか。いや、その前にHけんの顔を見ただけで笑いがこぼれてくるではないか。笑うなというほうが無理だ。みなさんに彼の顔をお見せできないのが残念でしようがない。
Hけん「実は、
(中略)
(後略)」
 要約すれば、Yっしーと同じ研究室のT中君が2週間ほど音信普通なのだという。今日(というか8日)、家まで捜索しに行ったが応答がないらしい。
 初めて笑えない話がきけた。
 しかし、それでも飲みに来てるあんたらって一体。
 しかし、それでも飲み続ける僕らって一体。

立てこもり

 I長と、下の方の話題に関しては不動のツートップを築くDいちゃんが、似合わず日本酒でつぶれる。
 トイレに立てこもってしまった。
 救助してとりあえずI長に研究室まで運んでもらう。がんばれ。

出現

 さくら水産を出たところでMっちー現る。タイミングが良すぎるのか悪すぎるのかどっちなのか一瞬迷う。
 そんな折、こちとらご飯で満腹なのに
Hけん「つけ麺食いにいこうぜ」
 え。無理。
 ということでHけん宅へ。途中でお酒を買いつつ。

楽園

 レンタル屋で、映画を借りることになる。
 子供向けディズニーとは言えどaikoが泣いたという「モンスターズ・インク」を借りる。すると、ここでまた口を開くHけん。
Hけん「みんな、急いどる?」
 そういい残して彼は大人向けディズニーのコーナーへと入り込んでいった。そして一本手にして帰ってきた。100円レンタルの日は逃せないのだろう。

怪物

 モンスターズ・インクを観る。
「これ、いいらしいで。」
と借りたHけん本人は始まって5分としないうちに魂ここにあらず。しかし目は半開きだ。モンスターはここにいた。
Yっしー「やっぱ、子供向けディズニーじゃ刺激が弱すぎるんだ。大人向けディズニーにすれば飛び起きるかもよ」
 結局最後まで子供向けを観たけれど。
 映画自体は、まあまあ面白かった。ディズニーらしいな、という作品だった。最後のスタッフロールが、アメリカらしくていいな、と思った。

会話

 Yっしーは帰宅。Hけんは家にいながらにして家にあらず。結局私とMっちーでいろいろ話すことに。BGMは、及川奈央が出てる深夜番組だ。童貞でオタクでアイドル大好きという人に劇団ひとりが檄をとばしている。
 そんなことはよそに、音楽、旅、大学院、その後について話した。有意義だった。Hけんここにあらず。

未明

 気がつけばHけん起きてる。
「五時ごろ起きたわ」
 じいちゃんか、あんたは。