持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

驚愕

 うちの研究室の赤門会主将・おすぎが2,3週間前に衝動買いしたことからすべては始まってしまった。



 買ってしまったのです、ビックリマンひかり伝の箱買いです。ついに手を出してはいけない領域にまで踏み込んでしまったのです。しかも100円10枚で買っているところが小学生チックで、ミソです。
 しかしこれは避けられなかった。
 残り12枚まで迫った、計42枚のビックリマンシールたち。
 されど残りが少なくなればなるほどかぶらない確率は低くなるという悲しき事実。
 そして、「ラストスパート」と書かれた下に記載された驚愕の値段。


「30個1000円!」


 その場にいたA研のB4からM2まで、誰一人として反対する者はいませんでした。


「買いだな」


 そして現在あと7枚。しかし箱に残るはあと15枚。
 もうひと箱必要だということを全員が認識している。