持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

日本からの風

 いま、日本から友達が来ています。日本の友達とこっちで話すというのはなんとも不思議な感覚。
 ちょっと飲んで話したときに、「日本のどこが恋しくなるのか」という質問を受け、一緒にこっちにいる先輩・友達ともに、結局「空気」「雰囲気」という答えしか出て来なかった。「ボストンは長く住むにはつまらない」とも言ったけれど、本当にそうなのかどうか。
 昨日、同じ寮に住んでいるイタリアーノに誘われて、近くのライブ・ミュージック・バーに行きました。ミュージック料はなし。一本ビールを5ドルで買って、ジャズ・ブルース・オールディーズな音楽を聴く。かなり上手い。これは、本当に楽しい。こんなところが近くにあったとは。
 結局のところ、日本を美化して、ここはつまらないとか言っているだけな気がしてきた。クラシックもジャズも盛んなこの街が、音楽の面からみてつまらないわけがない。それに、東京だって別に街自体がおもしろいわけじゃなくて、結局友達と話したりするのが楽しかっただけかもしれない。
 でもやっぱりここにないものはたくさんあって、それは恋しい。主にサブカルチャーブックオフ、ツタヤ、ヨドバシ、東急ハンズ。日本の本、漫画、CD。
 うーん、やっぱり日本の方がいいのか。