持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

寮掃除

 今年も僕は去年と同じ、Tangというアパートみたいな寮に住むことになっています。ルームメイトは自分入れて4人、ベッドルームは別々、リビング・キッチン・バスルームが共同と言う構造。
 昨日、一年に一回のキッチンとコモンルームの掃除が入りました。実は最近なぞのショウジョウバエ的な虫がキッチンを飛んでいて、一体どこから出てきてんだろう。とか言いつつ、心の中では(多分シンクの下からだ)と確信に近いものを得ていたのだけれど、まあ掃除が入れば綺麗にしてくれるだろう、と思っていました。
 だがしかし。ものがあまりにもあふれていたせいか、シンク下のキャビネットが掃除されていない。そして、相変わらず何匹か飛び交っている虫。ついに不可侵の領域に手を出す日が来てしまったのか。覚悟を決めて戸を開ける。まあここまではいい。アルミフォイルとか、本当に時々使う物は手前に置いてある。問題は奥。物をのける。するとそこには、


うぎゃーーーーあ


 と心の中では叫んでいました。謎のぬめぬめしたビニール袋からうじょうじょと出てくる虫ども。ゴキブリを人並みに嫌う僕ですので、これには正直恐れ戦きました。しかしながらこいつらがいると分かっていて料理なんかできたもんじゃないと覚悟を決め(2度目)、大掃除開始。ていうかいつの小麦粉だよこれ。確実にこれを苗床にしている。廃棄。風呂から洗剤もってきて、これでもかと吹きかけ、15分くらいの死闘ののち、完全とまではいかなくとも、多分大量発生はもうしないだろうというところまでもってきました。つかれた。しかし本当に、世の中にはきれいずきの人が少なくて困る。自分も部屋は常にカオスだけれど、水回りだけは清潔にしたいのであります。ようやく安心して台所が使えるようになった、かな。
 しかし今思い出しても、あの虫は、ぶるぶる、鳥肌が立ちますわ。がくぶる。ナウシカ蟲師にはなれませぬ。