持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

ナポリ、カプリ島(1) Napoli, Capri 2009.7.25-7.26

 ローマからナポリまでは2時間弱、だったかな。まず、ナポリの印象は、残念ながら「汚い」だった。ローマもきれいではなかったけれど、ナポリの中央駅前はなんだかゴミが多いし、建物もなんだか小汚い感じだ。まあそれはとにかく、相変わらずめちゃめちゃ暑いし荷物は重いしということで、宿に直行である。バスに乗り、海にかなり近いところにあるホステルに到着。宿側の手違いで、6人部屋だったのが3人部屋になって、なんと冷房付きである。天国。冷蔵庫もあったので(このときは、ホステルにキッチンや冷蔵庫があるのが一般的であることを知らなかった)、弟と近くのスーパーに行って食料獲得。適当におなかを膨らませたあと、そのまま夜まで休んでいればよかったものを、貧乏根性がしゃしゃり出てしまい、くそ暑い海沿いを歩くことにした。
 高級ホテルが並ぶサンタルチアSanta Luciaまで来るとさすがにきれいで、海の眺めもよい。けれど海風でもあの暑さはどうにもならなかった。卵城Castel dell'Ovoもそこそこに退散。宿に戻って水シャワーを浴びてなんとか体力が半分弱まで回復。これを完全回復させるには本場のマルゲリータMargheritaしかないということで、日本人らしく地球の歩き方を活用して、安くてウマそうな店へと急ぐ。弟が、道を覚えた、と言ったのを信じたのがいけなかった、地図をおいてきたから全然場所が分からない。「おれはそこらへんの店でいい」とまで言う始末。なんとしてでもウマいピザを食べたくて必死に探したら、すごい地元の店っぽいところに人だかりが。おお、ここじゃないか、ダ・ミケーレDa Michele。番号札を渡され席が空くのを待つこと20分くらい。マリナーラとマルゲリータの大中小しか置いていないところに気合いを感じる。そして、めちゃめちゃ美味い。Normaleサイズ(選べるなかで一番小さい)でもデカかったが、あっという間に食べきってしまった。これがイタリアで食べた最もおいしい食事となった。
 満足したところで夜の観光はせず、さっさと宿に帰って冷房のなかおやすみなさい。