持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

結婚式に出席して、結婚するということについて独身者が考える

 先輩と呼ぶとよそよそしい気がするけど、友達と言うとやはり失礼な気がする、しかし英語で言えばFriendsか。そんな、ボストンでひたすら仲良くしてもらった二人の、結婚式に呼んでいただき、二次会の司会までさせていただいた。
 正直なところ、あまりにもその二人が一緒にいるところを見すぎているので、結婚するということがピンと来なかった。「いや〜、あの二人ガチで結婚するんだね!笑」と言った先輩が、言い得て妙なのだ。二次会の司会と披露宴の余興をやるということで、そこそこ準備もしてきた。それでも、何か、パーティーの準備でもしているような気分だった。
 結婚式での新婦の登場。ここで、嗚呼、ようやくそれらしき実感が湧いた。ぞわぞわっと、くるものがあった。披露宴の最後に、ご両親が泣いた。じわったきた。
 外国は知らないけれど、少なくとも日本では、結婚は一と一でするものではなく、多と多で結ばれ、さらに多に包まれて行われるものなのだと、大いに勉強になった。
 天気も祝福する、いい一日でした。