ベートーベンのバイオリンソナタ*1で知名度が高いのは5番「春のソナタ」と9番「クロイツェルソナタ」。お聴きになるのなら、若き日のパールマンとアシュケナージが演奏するこの盤 (decca) をおすすめします。
若い。力強さがある。40年以上前?とは思えないほど録音の質が素晴らしい。
特に私は、春のソナタの1楽章に感激しました (もちろんクロイツェルも素晴らしいです)。春のソナタ1楽章は、そうとは知らなくとも聴いたことはあるであろう、イメージのうえでは優しい曲です。ですが、この二人による演奏は、優しさよりも力強さが伝わってきます。遠慮なく音を響かせているという感じ。そして、いやらしい強さではない。
BGMとしてではなく、じっくり耳を傾けて聴いていただきたい名盤です。