2019年7月、手足口病にかかりました。大人がかかると重症化しやすいという例にたがわない形でした。
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ここまでの痛さと辛さだとは知るよしもありませんでした。闘病中、他の方の苦しんだ記録が「ここまでひどいのは自分だけではないんだ」という励みになったので、私も記録を残すことにします。
症状の重さ、場所は人と場合によるようです。私の場合、
- 初期の熱の高さ
- 発疹は口と喉に集中
という特徴がありました。
不運にもかかってしまった方へ、「これくらいの日数が経てば治るんだ」という見通しが励みになることを祈って、ここに記します。
7/8(月)まで
長男:熱、次男:手足口病、妻:手足口病 (軽め、3日ほどで治る)
という状態であった。おそらく長男も手足口病のウイルスで熱を出し、軽めだったので発疹が目立たなかったのだと考えられる。
7/9(火)
早朝、朝ご飯前に仕事をするようにしているが、若干ふわふわした気分で机に向かう。
出勤準備中から度合いがひどくなり、家の最寄り駅に着いたところで「今日は家で仕事しよう」と引き返す。家に帰って体温を測ると38度超え。すぐさま布団に入って寝る。
夜、熱は悪化して久しぶりの39.5度。ものすごくつらい。熱いし、頭痛(特にまぶたの上らへん)がひどい。アイスノンで頭を冷やしつつ、残っていた解熱剤(カロナール)を飲んでなんとか夜を凌ぐ。
7/10(水)
つらさの中でも数時間は寝られたらしく、熱は37度台まで下がっている。しかし喉がものすごく痛い。腫れているのが見なくとも分かる。
かかりつけの内科で診てもらう。喉が真っ赤に腫れているという。しかし、このとき発疹はまだない。妻も自分も、手足口病でないわけがないと思ってはいた。
漢方、炎症を抑える薬、OS1を購入して自宅療養。
7/11(木)
手にぶつぶつの発疹が発症。これはそこまで痛くない。直接ブツブツにお玉の柄があたるなどのことがない限り、気にしなければなんともない。
一方、夜にかけて口の中にもぶつぶつ発症。強烈に痛い。とくに喉の痛みが深刻・地獄である。つばも飲めない、飲み込もうとすると鋭い激痛が走る。当然ながら水も飲むのも同じである。ほんとうに地獄のような状態である。何で喉に出来るんだ、と怒りを差し向ける先がなくつらい。
ロキソニンを8時間間隔で飲む。緩和されている気がするときもあれば、まったく変わらないと感じるときもある。だが飲まないわけにはいかない。わずかな助けにもすがる思いだ。
7/12(金)
内科へ行く。手足口病と診断。腫れ上がった赤い喉に口内炎が10個以上できていて、それが激痛の原因である。
痛み止めだけ追加してもらう。手足口病のウイルスに対する特効薬はないため、自力で治すしかない。
口の発疹の状態によって、食べやすい(といっても、これでも激痛が走る)ものが変わるのだが、なんとか激痛をこらえて食べられるのは
7/13(土)、(日)
痛み続く。ほとんど良くならない。
痛みもつらいが、痛みが長く続くことにより精神的なストレスが大きい。いつになったら治るのだろうかという、先が見えない不安。
口の痛みが激しくなった日を含めて6日目でよくなるのだ、とこのとき分かっていたら精神的には楽だったと思う。
7/14(月)祝日
少しだけよくなる。
眠ることは可能。横になったり、ときどき座ったりしてひたすらドラマの動画を視ていた。生産的とは言えないが、それくらいにことしかできない精神状態である。
7/15(火)
もう少しだけよくなる。
自宅で、誰とも喋ることなく仕事をすることが出来る程度には回復。
ちょびちょびと水を飲みながら、淡々と文字を読む・打つ・マウスを動かすことはできるようになる。
7/16(水)
おかゆ以外のものが食べられるようになる。これはとても幸せなことだ。
しかし体力は衰えているので、大事をとってもう一日だけ自宅で仕事をすることにする。
ウェブ会議に参加し少し喋ることはできるものの、やはり喋るのはけっこうつらい。小声であっても15分間通常の会話ペースで話をしていると、喉の痛みがひどくなってくるので、やめた。
7/17(木)
9日ぶりに電車に乗って職場に向かう。通勤途中は特に喋るわけでもないので、予想していたほどの辛さはない。
職場につくと、当然のことながらいろんな人に話しかけられるし会議にも出る。議論が白熱すると喋らないわけにはいかず、病み上がりであることを半ば忘れて話してしまう。結果、喉のまわりと頭がへとへとに疲弊してしまい、気分が悪くなる。