持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

ホームベーカリーを導入して工夫してきたこと:パン包丁、イースト菌の量、全粒粉割合

緊急事態宣言発令前にホームベーカリーを注文し、工場の閉鎖のせいか届いたのは待ちに待った5月末頃。パナソニックの上位機種 SD-MDX102-K である。

今日 (2020年9月1日) に至るまで、週の半分以上はパンを焼いている。理由として以下が大きい。

  • 材料をコントロールできる。特に砂糖とバターの量。 この理由が最も大きいだろう。
  • 市販のパンよりも美味しい。
  • 材料の分量を覚えるとセットがかなり早い。買い物に行く手間よりも小さい。

3ヶ月使用して行ってきた工夫を書いておくので、役立てていただければ嬉しい。

切れ味の良いパン包丁を買う

みなさまのおうちは分からないが、我が家に備えていたパン包丁は1000円程度のものであった。
「パンは柔らかいから、切るとグニャグニャになっちゃうね。」
という思い込みがあった。

ふと、マツコの知らない世界で紹介されていたパン包丁を思い出して調査すると、1万円超えであった。さすがにそこまでのお金は出せない。調べると、信頼の貝印「関孫六」シリーズにパン包丁があった。関孫六 匠創 240mm 日本製 AB5164 である。

ほんとうに、お世辞抜きに驚く切れ味だ。気持ちが良い。すがすがしい。毎朝この切れ味に感動している。パンに入れたナッツもすぱっと切れている。なお良いところは、研げるというところだ。まだ研いだことはないのだが、片刃包丁として研げば良いようである。
玉に瑕は、刃渡りが長いわりに幅(というのだろうか)が広く、パン切り包丁用のスペースに入らないところである。ふつうの包丁のスロットに、なかば無理矢理斜めに収納している。

とにかく、ホームベーカリーでパンを焼いている方、今すぐに良いパン包丁を買いなさい。後悔はさせない。

f:id:covacova:20200901164144j:plain:w500
お世辞ではなく、毎朝この切れ味に驚いている

イースト菌パックの量 (3.0g) に、他の量を合わせる

基本的に、食パンと全粒粉パンしか作ってきていない。このホームベーカリーのレシピでは、これらに必要なイースト菌の量が 2.8g なのである。我が家が購入しているイースト菌は 3.0g (袋ごとの個体差あり) に小分けされたものだ。0.1g 単位で計れる電子はかりで丁寧に2.8gを計測するのが、かなりの手間であった。

そこで、発想を転換し、3.0g のイースト菌にあう他の材料の量を投入することにした。 量にして107% (1.07倍) なので、機械の許容範囲だろうと考えた。そもそも、バターや砂糖の量はレシピの半分から2倍までの自由度を持ってよいと書いてあるから、多少小麦が増えたところで大丈夫だろうと思ったのだ。結果、今のところ問題なく焼けている。

全粒粉パンの全粒粉対強力粉の配分を変えて好みを見つける

全粒粉パンのメニューでは、全粒粉+強力粉の総量が 250 g x 1.07 = 約 270g であれば、自由に変えてよい (はずである)。

全て全粒粉にすると、健康には良いが少し酸味が強く、膨らみも小さい。すべて強力粉の食パンでは、味とコシが足りないように私は思う。
今のところ、全粒粉 180 g + 強力粉 90 g、そこにナッツとレーズンを入れるという配合が我が家では最適だということで落ち着いている。なお、勝間和代さんのブログかメルマガで紹介されていたとおり、スキムミルクは全く使っていない。比較したことがないので、味・出来の違いは分からない。

全粒粉小麦粉は、富沢商店さんの「春よ恋」か、加入している生活クラブの全粒粉を使用している。新鮮なものが一番だから、毎日作るからと言っても業務用の容量を買わないほうが良い。