持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

モスクワの半日をノヴォデヴィチ修道院・墓地とジョージア料理で楽しむ:2019.10.04

出張からの帰国途中、モスクワでの乗り継ぎのために一泊する必要があったため五、六年ぶりのの半日モスクワ観光となった。紅葉を静かに楽しめるのではないかと、ノヴォデヴィチ修道院を中心に散策することにした。

モスクワの地下鉄は豪華で轟音

モスクワの地下鉄は豪華で、駅それぞれが特徴をもっている。ロシア帝国崩壊後、ソ連の威信を誇示し且つ労働者・農民が普段使うものにお金をかけたと聞いたことがある*1サッカーワールドカップ開催のおかげで、路線図・案内板が少し分かり易くなっていたし、車両も新しいものが導入されていた。旅行者としては、古く轟音を立てる車両の方が嬉しいわけだが市民には嬉しい刷新だろう。

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モスクワ地下鉄ベラルスカヤ駅の壁面
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駅名は忘れたがレリーフが美しい

ノヴォデヴィチ修道院は2019年10月現在ほぼすべてが工事中

ノヴォデヴィチ修道院は2019年10月現在、全域工事中であり建物の中を見学することができるのは礼拝堂だけである。本堂の外装は綺麗になっていたのでもう少しで公開されそうであるが、交代で礼拝堂が工事となる予想。工事さえなければ、紅葉と建物の合作が写真にはとてもよい。
5年前に訪れた際にはなかったと記憶している、冬用のお湯パイプラインが興ざめであり、工事中の暫定設備であることを願う。

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ノヴォデヴィチ修道院は2019年10月現在銭期工事中だが、わずかにフォトジェニックな場所は残っている
修道院の裏にある池の奥には、5年前は見た覚えが全くない摩天楼がそびえ立っていた。特に2重らせんの建物が気になる、evolution tower というらしい*2。次回は訪れたい。
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修道院裏の池の奥に摩天楼

ノヴォデヴィチ墓地の個性あふれる墓石と花と紅葉

修道院の隣にある墓地が、秋の紅葉を楽しむのに最適で在った。作曲家、作家などを探さなくとも、個性溢れる墓石と、手向けられた花と、枯れおちた黄色い葉の組み合わせが美しい。5年前は確か無料だったが、観光客からは300ルーブルとるようになっていた。その価値はあるが、やたらとガイドしようとしてくるスタッフが鬱陶しい。一人で静かに歩いて回るのが私は好きだし、おすすめする。

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バレリーナのお墓
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数学者ウラジーミル・イーゴレヴィチ・アーノルド*3のお墓
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落ち葉の絨毯

ベラルスカヤ駅付近で昼食をとるならジョージア料理のSaperaviへ

ジョージア料理をリーズナブルな価格で楽しめるお店。遅めのランチを楽しんだが、夜も良さそうだ。キンキという名前だったか、大きい小龍包が美味しい。中身も四種類ほどから選べる。ハンバーガー屋やスターバックスなどに行かず、ここを試してみてほしい。ラタトゥイユのような野菜のトマト炒め煮、ジョージア流レモネード (試したのはミカン・ミント) も美味しかった。さらにカプチーノを頼んで1500ルーブル弱、2500円ほど。空港に向かう前の最後のご飯だったのでぜいたくをしたが、メイン料理と飲み物一つなら1500円以下に収まると思う。

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大きな小籠包である

最後に

初めてモスクワを訪問する方は赤の広場クレムリン・グムデパート近辺は欠かせないが、それならばオープンカフェも楽しめる夏か、空気が徹底的に澄んだ寒い冬をすすめる。