持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

信頼できる情報をたぐる技術を鍛える -- 『プロ司書の検索術』

『プロ司書の検索術 -- 「本当に欲しかった情報」の見つけ方』入矢玲子・著 (日外アソシエーツ)

司書のプロであり、情報リテラシーの啓蒙に現在努めている著者が、本当に欲しかった、かつ、信頼できる情報にたどり着くための技術や考え方に凝縮した本である。

読みたい本リストにあったのだが、はてなブックマークの人気エントリに以下の記事が上がってきたのがきっかけで、図書館で借りて読んだ。2019年9月15日の記事だが、選挙前だからなのか、ちょうど2年後の2021年9月15日に話題となっていた。
www.nishinippon.co.jp

司書のAI化については、奇しくも著者が本書「あとがき」にて言及している。

たとえば私専門のレファレンスサービスについて言えば、いずれはAI司書がすべてを取り仕切るようになると想像しています。しかし、どのようなAI司書がふさわしいかを考え、企画して実現させるのは人間です。

司書がどういう風に検索にあたっているかや、司書を活用しよう、という内容は勿論、Google 検索 (私は最近 DuckDuckGo を使っているが) のみではたどり着きにくい情報への入り口を具体的なサービス名・サイト名で紹介しているところがとても有用であった。

思い込みを外していく、連想していく

前者に関して、探している本人の思い込みを疑い、それを外していく視点は面白い。はてな界隈では人気が高い福井県立図書館の覚え違い特集が本書でも紹介されているのだが、笑えるが (自分もやっているなと思い出すと) 笑えない、分かり易い例だと思う。
福井県立図書館 | 覚え違いタイトル集

検索時に「連想する」という姿勢は、考えたこともなかった。それはやはり自分が検索しようとしている情報 (その元となるキーワード) が正しい、最も近道だという思い込みがあるからなのだと思う。連想という文脈で紹介されているわけではなかったが、国会図書館のリサーチ・ナビが学術分野の連想図 (樹形図) を出してくれるのがとてもワクワクした。検索窓に何でも良いのでキーワードを入れてみよう、お試しあれ。このリサーチ・ナビは探検のしがいがある場所だと思った。
rnavi.ndl.go.jp

信頼できる情報元

自分の場合、情報の信頼度に特に気を付けるのは医療情報である。Google (日本語版) で医療関係の検索をすると数々のアフィリエイト記事・デマ記事が上位に表示されて問題となり、改善されたことになってから久しいが、査読された論文でもないので結局素人は判断ができない。先日、腰椎の椎間板ヘルニアに一時的になった (という表現が正しいか不明) 際も、経過観察が一般的だという内容を受け入れきれずにいたが、以下の「Mindsガイドラインライブラリ」ような診療ガイドラインデータベースを知っていれば気の持ちようも変わっただろうと思う。
minds.jcqhc.or.jp

すべて紹介しないが、本書ではこのようなデータベースを複数件、分野別に紹介している。

私は司書レファレンスサービスを使うだろうか

体系的知識を獲得するならば書籍、しかも学術書・専門書。これは疑う余地がほとんどないが、その書籍にたどり着くまでに司書レファレンスサービスを使う日が来るだろうか。この本のおかげで、10件以上有用な「お気に入り」サイトが増えて活用するつもりだが、司書さんにお世話になる日は少し遠い気がしている。

余談:私の今の図書館の使い方

  • 気になった本を図書館で借りる
  • 目次、本の雰囲気を掴む。気になったところを読む。全部読まなくても良い。
  • 読破しなかった場合「もう読まなくてよい」「もう一度借りる」「買ってゆっくり読む」のどれかを選ぶ

図書館から借りている2週間で読破する必要は無い、と割り切ってからは図書館の活用がぐっと広がった気がしている。ご参考になれば幸い。

関連書籍

『図書館のプロが教える "調べるコツ" 』浅野高史・著
数年前に読んだが、この記事で紹介している『プロ司書の検索術』ほどの「読んでよかったー!」感は得られなかった。

2020第1次緊急事態宣言から野菜・果樹・植物を育てて分かってきたこと

2020年3月の第一次緊急事態宣言から自宅にいる・自宅から出られない状況が生まれ、家で出来る楽しみとして野菜・植物を育ててきた。それまでも育ててはいたが、毎日観察する時間がなかったため、この1年間ちょっとが「付き合い」としては濃厚である。自分の次のチャレンジのために一度知識を整理して、それが在宅ガーデナー・ベランダーに役立てば嬉しい。

何のために、何が楽しくて野菜・植物を育てるのか

これをはっきり意識するのが大切だと思う。特に家庭菜園の野菜・果樹に対して。
自分を含めて多くの家庭菜園場合、野菜・果樹を自給自足のために育てようという方はいないだろうと思う。それはもはや仕事であるし、仕事であってもすべての食材を自給自足をしきれるものではない。
では何のため育てているかというと、

  • 植物がどう育つかを観察して知り、驚きを得る
  • 芽、花、実、などの大きな変化を楽しむ
  • できれば、収穫とそれを食べるという達成感を得る

ということだと思うが、3つ目を重視しすぎて他を忘れてしまいがちだった。

野菜や果物の収穫が出来ないととても落ち込んでしまっていたが、よく考えて診れば、うまい野菜を食べたいのならばプロが作った野菜をスーパーなり通販なりで買うのが正解なのである。家庭菜園のでの楽しみは、毎日の変化を楽しむものだと割り切って、運が良ければ収穫を楽しむくらいに考えたほうが気楽だ。そのうえで、

  • 今年はこうだったから来年はこうしようというPDCAを回す面白み

があると思う。これを面白いと思える人は、家庭菜園にはまると思う。

分かってきたこと

なぜ育てるのか、育てて何が面白いのかをはっきりさせたところで、実体験で分かったことを書き留めていく。

土、肥料

  • 素人が土をリサイクルしようとしても、土に残っている菌や虫を殺しきることができず、次の年の作物は育ちが悪くなる。庭があるなら、あまり敏感な植物がいないエリアに捨てる・土増しするのが良いかもしれない。
  • もともと野菜を育てるための土ではない庭を畑に耕すのは大変苦労をする。例えば石を取り除いたり、酸度を整えたり、腐葉土でふかふかにしたりと大変苦労がある。もしプランターでも育てられる植物ならばプランターが圧倒的に楽である
  • 土は既存の培養土を使っても、自分で赤玉土腐葉土ブレンドしてもどちらでも良いと思う。混ざっている培養土は自分で混ぜる手間がないので手早い。自分でブレンドができるようになっていると土増しがとてもスムーズにできる
  • ブルーベリーは酸性の土が好きで、ピートモス鹿沼土を必ず混ぜないといけないと思っていたが、それにこだわりすぎる必要もないらしい。ピートモスは水を弾いてしまって水管理がやりにくいので、赤玉土なども使うのが良いらしい。来年の植え替えのときに実践予定。

環境、温度

  • 種まき (直まき、ポット蒔き) の時期が適切な時期よりも早いと温度が上がりきらず植物が弱ってしまう。2021年春、オクラを早く植えすぎて、全然気温が上がらずすっかり弱ってしまった。
  • 季節によって日当たりが場所によって全く異なってくる。ベランダ及び庭の土の上の日当たりが季節によってどう変わってくるかを把握して、それに応じた作物を育てる・移動する必要がある
  • プランターは季節によって変わる日あたりに対応するように移動させることができるのが大変便利である
  • ミニトマトは強い、育ちやすい。毎年必ずこれは植えて収穫の楽しみが絶えないようにすると他が多少うまくいかなくても落ち込むことが少ない

虫、鳥

  • 自分の庭およびベランダの環境によって虫に食われやすい育ちやすい植物が決まってくる。これは教科書通りにはいかない、その土地に従うしかない
  • 農薬を使わない場合、どうしても葉っぱや作物を虫に食われてしまう。虫に食われても良いくらいの収穫ができるような株を植えるか農薬を使うか食わなくても良いとするか、判断すべき
  • 中玉トマトは鳥害に悩まされた。鳥防止に最も効果があったのは、野菜が入っているセロハンのようなビニール袋をハサミで切って穴をあけ、水が溜まらないようにし、それをゴムバンドなので結わえ付ける方法だった。炎天下でセットアップはつらいがやる価値はあり

道具

  • 支柱を立てるのをサボってはいけない。例えばトマトはちゃんと高い支柱をピラミッド型に立てないと風で倒れてしまう。たいへんショックである
  • ベランダあるいは庭の道具、土肥料を置くための置き場あるいは箱の整備はとても重要。特に夏場は蚊と戦いながら作業する必要があるため、迅速に道具およびその他を引き出せるかどうかが勝負になる
  • ミニ熊手は超便利。プランターの土を柔らかくしたり肥料を混ぜたり。地植えにも使える。
  • テキストあるいは趣味の園芸NHKをつぶさに見るべき。全くの無知で取り掛かると、うまく育たない。完璧は目指さなくて良いが、育たないとやはり悲しい。テキストも本を複数個見るのがちょうど良い。一つのことではああ言っていてても他の骨は違うことを言っていたりする

その他

  • カボチャなど雄花雌花が別々に存在する種類では最低でも2株ぐらいは植えないと、雄花と雌花のタイミングが合わず、結局収穫が少なくなってしまう。雄花を冷凍したりしたがうまく受粉できなかった。
  • 元気な苗を選ぶのは重要。茎が太い、節の間が狭い、元気な株を選ぶかどうかで、その後の成長が全然違ってくる。ところでテキストによく書いてある「一番花が咲いている苗」というのは出会ったことがない

熟読した書籍

野菜を育てる

『藤田 智の 新・野菜づくり大全』
地植えを主としているがプランターでの育て方も書いてあり、共通事項も多い。何より、掲載している野菜の種類の量とそれぞれの情報量が多く、家庭菜園やるには必携じゃないかと思う。プランターに特化した本があったら知りたい。

果樹を育てる

『鉢で育てる果樹―植えつけから実がなるまで (別冊NHK趣味の園芸)』
『おいしく育てる はじめての家庭果樹 (生活実用シリーズ)』
少しずつ書いてある内容が異なり、1つの本が言っていることを鵜呑みにしてはダメだなと気付いた二冊。どちらに書いてあったか忘れたが、「果樹は育てやすさの点で選ばず、育てたいかどうかで選べ」というのが刺さった。果物がなるまで長いのだから、確かに様子見をしている場合ではなく、育てたい果樹をすぐに始めるべきだ。

剪定

地植えのアンズが何年経っても一切花を咲かせず、剪定が間違っているかもしれないと思って図書館で借りた。剪定の論理が分かってとても面白かった。得た知識の結果が分かるのは、来年春以降である。

関連過去記事

野菜や植物について、過去にも数回記事を書いてきた。
covacova.hatenablog.com
covacova.hatenablog.com

OneNote に移行しようとしたが 個人用途はEvernote に戻ってきた - 2つはお互いの替えにはならない

Office 365 サブスクしており OneNote があるのに、Evernote にさらにサブスク費を払うのがもったいないと考えて OneNote へ移行していた。仕事で OneNote を使っていたので、使えるだろうと思っていた背景もあった。しかしながら、自分の用途では OneNote は非常に使いづらいと判明し、お金を払ってでも Evernote を使い続けることにした*1

簡単に比較をした結果を記すので、参考にしていただきたい。使い回した私が思うに、これらはお互いの代替にはならず、別アプリ・別用途で使うものなのだと思う。

映り込む画像の著作権・秘匿の関係で、画像がなく文字だけの記事なってしまった -- 少々読みにくいがお許しいただきたい。

比較項目 Evernote OneNote
総評 個人用途。ウェブクリップをベースとし、そこに箇条書き・表形式で自分のメモを追記する使い方。モバイル端末上の見え方も悪くない 仕事用途。チャットアプリ、メール、長いドキュメントからピン留めしておきたい画像をキャプチャし貼り付け、そこに自由配置でテキスト・図形を追記する使い方。
ウェブクリップ
ブラウザどおりにクリップできるし、簡易記事クリップもフォーマットが悪くない
×
クリップした後のフォント、配列が大きく崩れ、後で見たときに何でクリップしたかを思い出しにくい
画像への注釈
画像の真上や横にテキストを追加するのはやりにくい

PC/Macであれば、配置は自由自在。重ねて書くがモバイル端末からの編集は諦めよう
モバイル端末
使えるレベル。メニューフォントなどを調節できればなお良い
×
モバイル端末はあくまで閲覧専用で記事追加・コメント追加するのは諦めたほうが良い。それどころか閲覧もしんどい
その他 デスクトップ版アプリを使っているとローカルのストレージを大きく食い始めるので、ブラウザ版をChrome Shortcutにして使う(注)のがオススメ 反対にOneNoteは操作性観点からデスクトップ版でないとスムーズに使えない。
言わずもがな Office 365 内で使えるので業務プラットフォームが Microsoft なら使いやすい


(注)Evernote にかかわらず、ウェブアプリを独立したアプリのように使う方法は過去の記事にまとめているので参考にしてもらいたい。
covacova.hatenablog.com

*1:無料で使おうとすると、使用できる端末が2台に限定されるうえにアップロード容量その他機能性能が大きく制限されるので、Evernoteを使おうという人はお金を払うことを前提に考えた方が良い

新型コロナウイルス水際対策体験談:羽田空港編 (海外から日本に2021年3月5日に帰国の場合)

まえがき

この連続記事は、2021年3月5日に羽田空港に帰着する少し前の機内から、自主隔離期間中の私個人の経験を示そうとしたものである。事実と意見をともに書きながら、両者を区別することに注意したつもりだ。

1つの記事にするつもりだったが長編になったため、まず羽田空港として書き起こした。

2021年3月6日づけで水際対策の抜本的強化が閣議了解されている (下記リンク参照)。しかし、厚生労働省ウェブサイトでは、それ以前に私が確認してきた内容と変わっていないように見える*1。これは個人の曖昧な記憶に頼った見解であるから100%信用できるものではない。一方、事実として、3月6日付けで強化されたことを (その前日に帰国した) 私に通知し、追加の行動制限を要請するような電話やLINEメッセージは届いていない。

この背景も踏まえ、いまの「水際対策の抜本的強化状態」でも意味のある経験談だと信じ、書き起こしたものである。

羽田空港での水際対策経験談 2021年3月5日

飛行機内

帰国直前の機内で、2枚綴じの書類が2セット配られる*2。「誓約書」と「健康カード」と呼ばれるものである (羽田空港職員の方が、そう呼んでいた)。14日間の隔離でどのような行動が要請されるのか予想はしていたが、改めて丁寧に熟読した。スマートフォンを所有していることが前提となっていることに、私は驚くとともに違和感を感じたスマートフォンを所有の人はAという方法、所有していない人はBという方法を採用する、と書かれているならまだしも、Aの方法しか書かれていない。スマートフォンは持っていてもLINEアプリをインストールしていない、できない人はどうなのだろうか?外国人用の書類が気になったが、さすがに見せてもらうまでの行動は取らなかった。

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機内で配られた「誓約書」と「健康カード」

疑問を感じつつも、記入を求められた箇所は記入し、用紙を持って飛行機を降りた。

羽田空港帰着後

平常時であれば入国審査に向かうところ、まず検疫に向かうようにルートが設定されている。最初は分からないのだが、最終的には (発着便が少ないがために広大に使えるようになっている) 空港構内を長距離に渡って歩き回ることになる。各検査所の間がやたらに距離があるのだ。高齢者や脚が不自由な人にはとてもつらいだろう。

正確に記憶していないが、確か以下の内容だった。順番の逆転や、内容が抜けているところはあるかもしれない。

なお、最後の待合場所以外は、写真・動画の撮影禁止の張り紙が出されていたため、この記事には写真が少ない。空港職員や、帰国者の顔が写る可能性もあるし、それがどうネットに公開されてどう使われるかも分からないからだろうと推測している。

ウェブサイトの Q&A アンケートを記入するように促される

書類を書いたのにウェブアンケートもやるの?と思ったし実際口に出してしまった。看板に印刷されているQRコードスマホで読み取って行き着くウェブサイトで、アンケートを記入した。症状はどうか、どこの国にいたか、滞在先はどこか、という内容だった。これもまたスマホだよりだが、持っていない人用のパソコンは用意されていた (パソコンのエリアには立ち入らなかったが)。

アンケートにすべて答えると、QRコードが表示される。間違って戻るボタンなどを押すと大変だと思い、スクリーンショットを撮っておいた。このような作業に慣れていない人がいると思うと、自分事でないのにヒヤヒヤする思いだった

海外出国前PCR検査証明書、健康カードを提示し、唾液を提出する

健康カードを提示し、検査試験管と同じ番号のバーコードを用紙に貼られたうえで、唾液を入れる検査試験管を渡される。選挙用紙を書くときのような仕切りのある場所に立って、試験管に漏斗を挿し、唾液を入れる。正面の仕切りの壁にレモンの写真が貼ってあるのが面白い。これで唾液が促進されるのだろうか?私にはほとんど効果がなかった。試験管に示された量を溜めると、フタを閉め、職員に手渡しする。

次の場所へ移動する。

誓約書を提示し、面談を受ける

誓約書を提示して、そこに書かれている内容を口頭で確認される。データをPCに打ち込んでいるようだった。滞在先への移動手段を聞かれたので、勤め先が用意したハイヤー (タクシーは公共交通機関であることに注意が必要だ) を利用する予定だと答えた。公共交通機関でない移動手段を確保していない場合、何か用意してもらえるのだろうか?分からない。面談後、誓約書は回収された。

「検査結果が出るまで待合エリアでお待ちください」と言われ、待合エリアへと向かう。この最後のルートがとても長かった......。

待合エリアで検査結果を待つ:1時間弱で結果が分かる

指定されたゲートに、検査結果を渡す窓口が用意されていた。その周辺に、検査結果が出た番号を表示するモニターが設置されていた。モニターが見える範囲に座り、日本帰国したらいつも買って飲むことにしているペットボトルの緑茶を飲みながら検査結果を待った。

1時間弱で検査結果を受け取ることができた*3。「CoV2抗原定量判定:唾液:(-)」というシールを健康カードに貼ってもらい、「COVID-19 指定地域滞在歴あり」と書かれたピンク色の紙をもらった。ピンク紙には、検査結果が書かれていない。入国審査へ向かってくださいと言われ、そのとおり向かう。再び長い道のりを歩く。

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検査結果待合場所とモニター。当然だが空港は閑散としている
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陰性の結果とともにもらったピンク紙。複製防止のため指で一部隠している
入国審査は顔認証後に検査結果を確認される

入国審査は、パスポートを伏せての顔認証ゲートを通ったあと、空港職員の方が健康カードに貼られた陰性のシールと番号を照合していた。

預け荷物受け取り後の税関は飛沫防止のビニールシートで覆われていた

検疫で散々確認されていることを知っているからか、税関で問われた内容は平常時と変わりなかった。

社用スーツケースをオフィスに宅急便で送り、ハイヤーに乗る

税関通過後は、平常時と大きな変わりはない。やろうと思えば、そのままモノレールに乗れそうな気もした (自動改札で止められるのかもしれないが)。

社用スーツケースを宅急便で会社に送り、ハイヤーの運転手と落ち合う。ハイヤーの運転手さんはスーツ姿にマスクをしているだけで、以下に書くように感染対策が心配になる。

自主隔離サポート施設到着後の体験記録は、次の記事に書く。

所感:対応してくれる空港職員の感染対策の脆弱さを感じた

対応にあたってくれている空港職員の方々 (とても若い人が多い) はマスクをしているだけである。座っている人はアクリル板が帰国者の間にあるが、立って案内してくれる方々はアクリル板もない。水際対策の最前線に立っている空港職員の感染対策があまりに脆弱ではないか、と私は感じた。私は、彼ら個人個人を責めるつもりは全くもってない。水際対策体制と仕組みの欠陥を嘆いているのである。彼らは空港のレストランで食事をとるだろうし、公共交通機関を用いて通勤もしているだろうと思う。勤務後、手を洗い、顔を洗い、服を着替えて家に帰っていて、自らの身を守り、本末転倒な感染拡大を防止してくれているを願いたい。これは本来、個人に願うことではないのだが。

*1:出航前72時間以内のPCR検査証明書の提出の要請は、3月5日以前から「全ての国または地域」が対象だった。提出できない人への対処方法が強化されたのかもしれない。

*2:平常時と同じく税関の書類も渡され、これも記入した。

*3:出国時も羽田空港で唾液のPCR検査を受けたが、そのときは4時間以上かかったうえに、何より4万円程度の費用がかかった。出国編も書こうと思っている。

Evernote 整理の度に読み返す2エントリ:「研究をはじめる前に知っておいてほしいこと」「効果的な口頭プレゼン」

Evernote を整理する度に、ショートカットに入れているこの2つのエントリを読み返している。何度読んでも色褪せないため、共有したい。

研究をはじめる前に知っておいてほしいこと

研究をはじめる前に知っておいて欲しい7つのこと / Welcome to Lab - Speaker Deck

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科の研究室配属ガイダンスに利用されている資料だ。

研究はもとより、あらゆる分野の仕事を行うにあたって重要なことが書いてある。

「自分が思いつくことは、ほとんど誰かが先に思いついている」は正しい
しかし「思いついたことを『形』にまで持っていく人」はほとんどいない

スライド中に二度書かれているこのことは、何かしらを形にまで持って行ったことがある人ならばその重みを理解出来るだろうと思う。

効果的な口頭プレゼンテーション Effective Oral Presentation

http://web.mit.edu/me-ugoffice/communication/oral__presentations.pdf

どうやった見つけたか忘れたが、MITの古いスライドである。しかし、内容は今読んでも全く古くない。COVID-19 新型コロナウイルス流行により、直接人の前でプレゼンする機会はめっきり減ったが、リモートであってもプレゼンを行う前には再読したい資料である。
あえて1枚だけスライドを引用するとすれば

3部構造
1. これから何を言うか、伝える。
2. そのことを伝える。
3. 何を伝えたか、言う。

英語だが、とても簡単な英語しか使われていないので、ぜひ読んでみてほしい。