持つべきものは妙なこだわり

執着もいずれ愛着に変わる

Bluetooth イヤホンのペアリングが出来ないトラブルの解決:スマホの「リセットオプション」(Google Pixel 7a)

2年ほど使用している Google Pixel 7a と、Shokz Open Air (イヤホン) が Bluetooth ペアリングできなくなって随分時間が経っていた。

  • イヤホン側の工場出荷リセット
  • スマホ側でペアリングを解除、削除
  • スマホの再起動

をどの順で試しても本質解決せず、「たまたま」接続されることがあるので騙しだまし使っていた。

そんななか、これまた「たまたま」スマホBluetooth 機能のリセットオプションを「設定」の奥深くに見つけた。すると、ペアリング出来るようになった!数日しか経っていないため再発の可能性あるし、WiFi 設定もすべてリセットされるために色々なところでパスワードを入れ直す必要があるのが非常に面倒だが、試してみる価値はある。

たどり着くまでは以下のとおり。

  • 「設定」アプリを開く
  • 「システム」をタップ(選択)
  • ずーっと下の方にある「リセット オプション」をタップ(選択)
  • BluetoothWi-Fiのリセット」をタップ(選択)
  • 注意のポップアップを確認し、「リセット」をタップ(選択)
BluetoothWifi にリセットにたどり着くまでの画面遷移。最後の画面だけダークモードなのはバッテリーセーブに入ったためで、深い意味は無い

再び症状が出たときに覚えていないと思うので、記事にして記録しておく。
同じ症状の方の役に立てば嬉しいです。

DIE WITH ZERO:ビル・パーキンス - 定量事例の紹介がなくて残念

読み終わり:2024/6/24

書店に平積みされていて、過去に読んだ本 (『シンプルで合理的な人生設計』(橘玲)だったと思う。他でも参照されていたかもしれない) で参照されていたことを思い出し、読んでみた。

新たな知見はほとんど得られなくて残念だった。収入・貯蓄・投資の規模に応じてどういう風に die with zero に近づけていくのかという定量的な例示を期待していたが、そのような紹介は一切無かった。「お金の価値を最大に味わえ、経験と思い出に変えていける年齢のうちに使っていこう」という主張を真新しく思う方は読むと良いが、この一文で内容が想像できる方は改めて読まなくて良いと私は思う。

そんななかでも以下の2点は自分に響いたので、記録しておく。

  • 自分が死ぬとき (80歳と仮定) に子供財産を分け与えても、喜ばれる・お金を必要としている時期は過ぎている。もっと早くから与えていこう
  • やりたことを「死ぬまでにいつか」ではなく、5年あるいは10年区切りの年齢時期に分けてグルーピングする「タイムバケット」方式で整理する。これにより、体力とお金の両方を必要とする「やりたいこと」を若いうちに実施しておくことを認識できる。
過去の読書録

covacova.hatenablog.com
covacova.hatenablog.com

橘玲の『シンプルで合理的な人生設計』から『エッセンシャル思考』(マキューン)に引き続き、本記事の『DIE WITH ZERO』の読書に至った。

『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』正垣泰彦:サイゼリヤの経営哲学

サイゼリヤの2024年現在会長の正垣氏の著書である。中高生時代は底までお世話にならなかったが、子供がいる家族となってはサイゼリヤは欠かせないサードプレイスの1つである。他のファミレスに行ってもついサイゼリヤと比較し、イマイチだなと感じてしまう。そんな低価格・安定品質のサイゼリヤはどのように経営されているのか知りたくて手に取った。

繰り返して登場する著者の主張が3つある。

  • なぜそれが問題と自分は思うのか、突き詰めると、打つ手に繋がる。
    • 『「なぜ、そうしたことが起きているのか?」と考えるだけでなく、「なぜ自分はそう思うのか?(ブログ筆者注:なぜ自分はそれが問題・それが原因だと思うのか)」と何回も自問すること。』p.32 (第3刷、以下同)
  • 教育を具体的に定義し、社員を育成することが会社の価値向上と継続に繋がる。
    • 『教育とは社員に「知識」を与え、「経験」を積ませることだ。』p.174
    • 例が分かり易い。『テーブルをきれいに拭くという作業なら、「布巾をテーブル上で左右に4回往復させること」と明確に手順を定め(= 知識)、それをやってもらう (= 経験)。』p.145
  • 正当に評価してあげることが、社員の満足と公正・公平感に繋がる。
    • 『人は自分が正しく評価されていると思うから頑張れる』p.117
    • 『人は評価されることが喜びに繋がる。』p.146

繰り返し出てこないが、自分の最近の経験上身につまされる文言もあった。納得感のいかない・責任の所在が不明確な目標を立てても意味がないというものだ。

  • 『何事も目標は高く設定』すべきだと考えがちだが、『その弊害は、目標が達成できなくて当たり前という状態を生み出しかねないことにある。』p.75
  • 『一方で、「(中略)この数値目標を達成できなければ、降格・左遷もやむを得ない」と担当者自身も納得するような(中略)目標を定め』れば形骸化しないし、『責任の所在が明確になる。』 p.76

飲食店、BtoCの経営に密接な話題が多いなかで、業態を問わずに考慮すべき金言がこれだけ得られる本だった。
(2023年中に読了していたが、記録をまとめるために再読した)

『凡人が天才に勝つ方法』つんく♂ - 伊達ではないプロフェッショナリズム

つんく♂の note を以前読んでおり、この「三すくみ」構造を完全に納得できたわけではなかったが、この人の「プロの定義」が具体的でありそれこそプロフェッショナルであることに驚いた記憶が鮮明だった。
note.tsunku.net

本書でも以下のように示されている。

プロの条件

  • 安定的に供給できる
  • ある程度、質を保てる
  • 相手の細かい要望に応えられる
  • 市場が求めるものを提供できる

(初版, p.169)

これを思い出し、本書を手に取った。うんうん、と唸るポイントはいくつもあるが、特に読書録の形で残しておこうと考えたのは次の2つだ。

「悔しい!自分でも出来たかもしれないのに!」とつい思った出来事に自分が燃える何かのヒントが潜んでいるから敏感になろう、記録しておこうと思った。これは「好きを掘り下げよう」「勝手にライバル心を持とう」を自分に有効なように混ぜた形のものだ。

もう一つ、コラムの形で示されていた「三時間超集中法」を実践したところ、とても有効だった。準備、助走の時間とクールダウンの時間を取り、これを無駄な時間ではなく重要なフェーズと考え、超集中する30分を作り出す。実際にやってみたところ、自分に合っている方法だった。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆 - いつだって新しい興味(シグナル)はノイズから出てくる

ブログや書店でも多く取り上げられている話題書で、題名を知ったときから読みたいと思った。まさに自分の今の状況ではないか、どうやったらこれを打開できるのか知りたい、と。

どうやったら働いていながらも読書が出来るようになるか、というハウツーを求めているならば期待外れだろう。しかし、読書と労働の関係を通じての日本近代の労働の変遷を知るにはうってつけである。まさに筆者が言うとおり「どうやったら本を読めるのか」というピュアな情報を求めたところ日本の労働史という『ノイズ、文脈』に触れられ、自分の新たなアンテナを得る手助けをしてくれた。

最終章で紹介されている「半身で働こう、残りの半身で読書を楽しもう」は賛同するが、半身 x 3, 4 と増えて自分を追い込みそうなので実践は難しそうだ。そのなかで「自分の趣味と合うブログやアカウントをフォローし、次に読みたい本の情報が流れ込んでくるようにしておく」という手法は、自分も実践していて効果がある。細々で良いから、読書の流れの空白を作らないというのが大事。何事も一回辞めたことをやり直し始めることは難しい。