『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン) を読んだ。長らく「読みたい本リスト」に入っていたところ、『シンプルで合理的な人生設計』(橘玲)でも言及されていたためついに読み始めた。
原題 "The disciplined pursuit of less" 「より少なく行うことの徹底」が内容とテーマをよく表している。本の帯などでは「方法」が書いてあるような宣伝がされているが、あくまで姿勢や考え方の提言であって方法は読者次第だろう。
仕事が大量にあふれて本当に大事なことをやれていない、でも目の前のことをやらないわけにいかない。そもそも今の仕事はやりたいことから変貌してしまっている気がする。仕事と家族、特に子供の将来とそのための準備をどうしたら良いかを考える時間がない。そんな状態から抜け出すヒントを得たいと読んだのだと思う。
クローゼットを常に整理整頓された状態にしておくには「そもそも散らからない仕組みづくりが不可欠」というたとえは分かり易かったのだが、ここで自分はたとえを超えて自分のクローゼットの仕組み改善を行った*1。
自己啓発本は、自分固有の人生や課題に対して実行に移して自分にとっての体験をしないと身にならない。とても小さなことだがクローゼットの仕組み化を読書と同時に行えたことで「あ、そういえばエッセンシャル思考の本を読んでこうなったんだな。他にどういう内容があっただろう」と振り返るトリガーを自宅に作れて一石二鳥だ。
「選ぶことを選ぶ」その裏返しとして「トレードオフから目をそむけても、トレードオフから逃れることはできない」。人は、選択を迫られるだけで大変なストレスを感じるので*2、選択する場面は減らしつつも、重要な選択場面には目を背けずに向き合うということなのだと理解した。そして「長期的に見れば、好印象よりも敬意のほうが大切」なので、自分の長所が最大限活かせる選択をする。
次は『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ)に読書を繋げる。
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『シンプルで合理的な人生設計』(橘玲)はメタ自己啓発本の性格が強く、本記事の『エッセンシャル思考』や『習慣の力』を引用している。
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