凝り夢中

多趣味過ぎて、五里霧中。

登山持ち物チェックリスト:日帰り・山小屋・テント、道具選びポイント

登山の準備では、持ち物のチェックリストが必須です。ただでさえ時間がかかる準備作業では、迷いと忘れなくパッキングすることが大事だからです。さらに、登山から帰る度に「これは一度も使ったことないな」「あれはやっぱり必要だった」と自分自身でチェックリストの改良を重ねることが大事だと考えています。登山者の体力、技術、性別、スタイル、目的地、趣味によって何が必要かは大きく変わるからです。

とは言え、初めての登山や初めての登山スタイルに挑戦するときは参考になるものが欲しい。しかしインターネット上には、使いやすいチェックリスト・持ち物紹介ページがなかなかありません。イメージにもっとも近かったのはここです。
http://www.camp-outdoor.com/tozan/checklist2.pdf

自分のチェックリストを整理・改良しつつ、安全で楽しい登山体験を多くの人にしてもらうために、以下の点で分かりやすいチェックリストにチャレンジしました。

  • 登山スタイル(山行)のタイプ別になっている【この記事は春夏秋の無雪期限定】
  • 持ち物の必須度が分かる
  • 表形式になっていて、一覧できる
  • 道具選びで、どういうポイントに気をつければいいかが分かる
  • 不要なら不要と書いてあってほしい

趣味登山歴7年(32歳男)として、出来る限り中立なリストづくりを心がけました。しかし、装備チェックリストはあくまでも一例です。特に初めて本格登山をする人は書籍や知人経験者からのアドバイスを必ず受けて臨むことを強くすすめます。

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南アルプス鳳凰三山での朝

登山持ち物のポイント

つまるところ、以下の2つだと僕は思います。

  • 「あったほうが安全安心」と「省いたほうが行動が早くなって結果的に安全」というバランス
  • 自分が大事だと思う「楽しみ」のための道具は省かない

凡例

この記事は、春夏秋の無雪期を対象としています。
【これ以降、画面が小さいスマートフォンでは横向き表示が見やすいです】

山行タイプ 内容の目安 山の例 山での総合行動時間
低山[*1] 早朝出発で日帰り 御岳山、筑波山 3, 4時間
日帰り[*1] 超早朝出発か前泊で日帰り 谷川岳、丹沢塔ノ岳 5, 6時間
山小屋 山小屋一泊 北アルプス 5 - 9時間
テント テント及び食料を運んで一泊 北アルプス 5 - 9時間
  1. 同じ日帰り登山でも、高低差・行動時間・岩場があるか、などで登山難易度と持ち物が異なるので区別した
必須度 度合い
必須。命に関わる
- 不要。持っていかないことで軽量化すべし
季節・目的地によっては必要。軽量化とのバランス次第
趣味を楽しむための物。何を大事にするかはあなた次第

着ていくもの

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
パンツ(下着) 速乾性
Tシャツ(ベースレイヤー) 速乾性
長袖ミドルレイヤー 移動中の冷房は寒い
登山用長ズボン 全方向ストレッチ素材が疲れない
タオルハンカチ 汗を拭く道具はこれ以外にあるのか
登山用厚手靴下 登山メーカーのものを
登山靴 スタイルで必要な硬さが異なる
ザック 容量30/30/40/50リットルが目安[*1]
ザックカバー 防雨・防塵。ザック付属品なのでこのカテゴリー
腕時計 軽さ重視、機能は不要
  1. ザックの容量はメーカーによって異なりますが、大雑把に言って
    1. 低山:30リットル
    2. 日帰り:30リットル
    3. 山小屋:40リットル
    4. テント:50リットル

登山口で装備するもの・地図

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
帽子 キャップではなく全縁が良い
ポール 全身使えて疲れ分散。とにかく軽いものを - -
サングラス UVカット率を重視
山と高原地図」(縮尺5万分の1)[*1] コピーするなら精細に
国土地理院地図(縮尺2万5千分の1)[*2] 地形、等高線が詳細 -
地図入れるジップロック 目的は出し入れを楽にすること
コンパス 電気機器に頼らない
  1. 山と高原地図」は、昭文社が発行している登山用地図の定番商品。ルートやコースタイムが書いてあり、色使いも見やすい。

山と高原地図|商品サービス一覧 - 明日、どこ行く?|地図とガイドブックの昭文社

  1. 国土地理院地図は、社会科でも習った「縮尺2万5千分の1」。ブラウザ上で好きな位置を検索して印刷できる。

地理院地図

防寒・防雨・夜間

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
レインウェア上下 値段は貼るがGORE TEXが間違いない
ポリ袋 着替え中に汚れた靴をカバーするため[*1]
ゲイター 経験上不要と判断 - - - -
ヘッドライト 日帰りだろうが必須
ヘッドライト電池 新品にすることで予備を不要に
ヘッドライト電池(予備) 同上 - - - -
グローブ:保護用 岩場は指感覚大事なので素手で -
グローブ:防寒用 高山テント場は寒い -
温かいベースレイヤー メリノウール素材が暖かいしすぐ乾く
フリース 防寒着の基本。登山メーカーのものは暖かさがちがう
インナーダウン 寒がりには必要 - - -
  1. レインウェア(下)は靴のまま履くので、靴カバーしてウェアが汚れないようにするのがコツ。

小道具・応急道具

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
小型十徳ナイフ 料理で何かを切るときに - - -
ポリ袋 or ジップロック ゴミ袋として。ジップロックは水漏れ防止に活躍
トイレットペーパー ティッシュはすぐなくなる。芯を抜いて外側をガムテープで巻く[*1] -
携帯ティッシュ 低山ならこちらが便利 - - -
ウェットティッシュ 食事前の手洗い代わり
歯ブラシ 歯磨き粉は使用不可[*2] - -
コンタクトレンズ 手鏡欲しいが、軽量化優先 - -
メガネケース 泊まる場合は必須 - -
サングラスケース メガネケースと併用したいが…
日焼け止め(小分けケース) 高低拘わらず必須
日焼け止めリップ(小分けケース) 高山では必須、唇がボロボロになる
絆創膏 小さいもの、大きいもの、指先用を揃えると良い
ワセリン(小分けケース) 靴ずれ防止、日帰りなら塗っていく - -
胃腸薬、風邪薬、常備薬 あって安心プラシーボ効果が強い - -
マスク 砂場がある山では大活躍 - -
耳栓 山小屋では必須 - -
  1. トイレットペーパーは、芯を抜いて外側を布ガムテープで巻き、内側(芯側)から取り出して使う。新品を持っていくと多すぎるので、半分くらい使ったものがちょうど良い。
  2. 山のうえでは、水の汚染を防ぐため、歯磨き粉は使えない。

テント

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
テント本体 - - - -
テントフライシート - - - -
テントポール 本体と分けてザックに収納 - - -
テントポール壊れた時用パーツ 幸い使ったことはない - - -
ペグ 必要数+1本 地面に応じた種類を - - -
レジャーシート(防水用) 無くても良いが防寒にもなる - - -
シュラフ 軽量化・暖かさのためにダウン - - -
マット 空気注入、お尻くらいまでの長さ - - -
細いロープ(細引) 靴紐予備で代用できる、排除 - - - -
速乾性タオル(結露拭き) 乾燥の時間をとれば不要 - - -
シート補修セット 1泊、メンテしてれば不要 - - -
サンダル 100均の軽いやつ[*1] - - -
  1. アウトドア用のサンダルは頑丈なために重い。テント場周辺の行動ならペラペラの百均サンダルで軽量化するのが良いと思う

テント道具は各人のノウハウの塊みたいなものなので、別途記事で書きたいと思います。

予備の衣服

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
靴紐(予備) テントでの細引(細いロープ)の代わりに使える。メンテしていれば不要 - -
パンツ(予備) 温泉後や漏らしのときにも -
靴下(予備) 温泉後の替えを我慢すれば不要[*1] -
Tシャツ(予備) 温泉後の替えを我慢すれば不要[*1] -
薄手タオル(温泉用) テント結露拭きにもなる
半ズボン(宿泊・帰り用) 暑さ、温泉後の替えを我慢すれば不要 - -
  1. 登山中に転んでも、歩ける状態であるなら服が破けているということはまず無い。温泉・宿泊後の着替えで快適さを求めるかどうかで、持っていくか決めよう

料理道具

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
バーナー 1人ならクッカーに入る大きさを
ガスカセット 泊まりなら新品を
フォークスプーン 1種類で済ます場合はこれが便利
クッカー コップの代わりにもなる
コップ 軽く、持ち手を畳めるもの
小型まな板 無いと切るのは難しい[*1]
  1. 持っていかないと、食材を空中で切るあるいは傷つき覚悟でコッヘルのうえで切らないといけない。

電気機器・その他

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
携帯電話 連絡時以外は機内モード
バッテリー、ケーブル 電池消費節約して、持っていかない - - - -
イヤホン 寝る前の癒やし
カメラ 画質か軽量化か。コンデジがオススメ[*1]
メモ帳 次回への改善点をメモ
ペン メモ帳とセット
薄い小説が良い
  1. 一眼レフと交換レンズを持っていった時代もあったが、ザックを置く -> カメラを取り出す -> 写真を撮る -> カメラをしまう -> ザックを背負う という一連の動作はとても体力を消耗する。ザック腰位置のポケットに入るコンデジが良いという結論になった。

食料・水

アイテム 特記事項 低山 日帰り 山小屋 テント
1日目昼食 麓でパンおにぎりを買うのも一案
1日目夕食 美味しさと軽さのバランス - - -
2日目朝食 美味しさと軽さのバランス - - -
2日目昼食 行動食で済まして麓で食べる - - - -
行動食ミックス ミックスすることで包装軽量化[*1]
水(容器は別表示) 夏場は1日2リットル
ハイドレーションパック 荷物重い場合はほぼ必須 - -
たためる容器 or PETボトル 水汲みにも便利
  1. トレイルミックスというもの。ドライフルーツ、チョコレート、グラノーラ、ナッツをお好みの配合でジップロックに突っ込んで振って混ぜると良い。包装のゴミを登山中に出さないという利点もあり。

今後に向けて

今後

  • 具体的なメーカー・製品のオススメ
  • 軽量化のポイント

を書きたいと思います。

長いリストになりましたが、読んでいただきありがとうございました。