持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

木住野佳子ライブ

 ジャズピアニスト・作曲家の木住野(きしの)さんのライブというかチャリティーコンサートに行ってきました。母親が招待券当ててくれたので。ありがたや。
 いつかは聴きたいと思っていた木住野さんだったけど、いいライブでした。

コンセプト

 earth ribbon(http://www.earthribbon.jp/index.html)のチャリティーコンサート。
詳しくはここを。
http://www.earthribbon.jp/news/index.html

機材

 会場はタマタカ。玉川高島屋ARENA HALLです。
 自由席なので開場後即入場。いい席空いてるじゃん!と思ったら関係者席。しょうがないのでそこそこいい席に座る。なにせジモティーですよ私は。堂々としてます。
 おお!ピアノがBoesendorferや!スピーカーもモニターもECLIPSEだ!高島屋も、通な代物持ってるじゃないですか! と思ったら、両方とも木住野さんのでした。そりゃそうだよね。

Set List

 ピアノ+ベースのtwo piece。

1. Manhattan Daylight
2. Oasis
MC(久保さんとトーク
3. Waltz for Debby (Bill Evans)
4. Come Together (The Beatles)
MC(久保さんによるファッションショー?)
5. Nostalgia
6. Bossa de Funk
MC
7. Con Passione

曲の感想

 1曲目は、テンションコードをあまり使わないし、ジャズというよりは所謂easy listening(この言い方好きじゃないけど)っぽいな。と思ってた。
 しかし思惑があったのです。(どうやら一番長く弾いてるオリジナルみたいで、若いときに作った曲みたい。)
 2曲目からおもしろくなってきた。初めはやはり1曲目と同じ雰囲気だが、最後に循環をやり始めると、かなり楽しくなってきた。めっちゃジャズや。こんなんできたら楽しいだろうな。ドラムいないのにドラムの(いるべき)ほうを見てドラムソロをやらしてるし。すげえ。いつか使わせてもらいます。
 3曲目は言わずとしれた名曲。難解なアレンジはなくて、聴きやすい。そういえばBill Evans最近聴いてないなあ。
 4曲目、ビートルズきた!カッコいい。ベース、渋い。やっぱビートルズは偉大だ。Michelleとかもアレンジすればかなりいい感じに弾けるんじゃないか?けっこうBeatlesはカバーしてるみたいだし、聴いてみたい。
 5,6曲目はボサノヴァ。他のに比べるとちょっと不慣れ?一番最近のアルバム曲だから場数を踏んでないのかも・・・もうちょっと明るくてもいい気がした。(えらそうなこと言ってすいません)
 7曲目、木住野さん作曲だけど、この曲いいね!最初の1,2曲目とは曲の熟練度合がちがった。CD借りようと決意させてくれました。

音楽の感想

 まずすごいと思ったのが、選曲とその順番。そんなにジャズ好きな人たちばっかりじゃないチャリティーコンサートだから、まず聴きやすい曲から自分の世界に入っていってもらう。ライブがうまいなと思いました。
 技術を見せびらかせないソロがよかった。でも今日はあんまりノッてなかったのかな?もっとすごいソロを弾けそうなオーラは出していらっしゃいました。
 ベースの人もうまい。と思う。よく分からないけど、いろんな弾き方やってくれて初心者としてはすごい勉強になった。
 ジャズトリオでピアノがリードってのはあんまり好きじゃなかった(ラッパやサックスのリードのほうが好きだった)けど、やっぱピアノもいいな!って思わせてくれたことが一番大きかったような気がする。

MC

 MCというかトーク。久保さんと雑談。「遅く起きた昼は」みたいになってる。脱線しすぎ。しかしそれがおもしろい。
 何より、木住野さんおもろすぎ。CDジャケットはすました顔で映ってるけど、めっちゃおもろいおばちゃんやんけ。こういう発見があるからライブっていいよね。
 久保さんはやっぱりトーク慣れしてるからエレガントさ?を失わないけど、
久保さん「では、続けて2曲、どうぞ!」
木住野さん「いや、続けないんですけどね。」
久保さん「では、続けないで2曲、どうぞ!」
木住野さん「そんな言い方されたの初めてですよ笑」
と、いいかんじの二人でした。
 ベーシストの鳥越さんはずっと2人にいじられっぱなしだけど、絶対あの人、めっちゃいい人や。絶対そうや。

総括

 個人的にはもっと曲を聴きたかったけど、有意義な1時間40分。しかもタダ。
 CDジャケには、もっと自然体で写ってほしいです。おもろいまんまで。


 モチベーションあがったところで、自分のライブの曲、気合入れて練習します。

用語集
Boesendorfer
オーストリアのピアノメーカー。大きいモデルだと、一番下のAの下にさらに「黒い白鍵」と「白い黒鍵」が数個あって、響きを豊かにしていることで有名。よって、コンサートグランドは他のピアノメーカーより幅が広い。http://www.boesendorfer.com/index.html
ECLIPSE
高級オーディオ雑誌には必ず出てくるスピーカー。木住野さんは「目玉親父」と呼んでいました。まさしく。http://www.eclipse-td.com/j01_top/index.html