持つべきものは妙なこだわり

執着もいずれ愛着に変わる

2020年夏野菜の成功・失敗体験

春に植えて夏に育てた野菜はすべて役目を終えて片付けた (8月終わり頃)。
いろいろと学びがあったため、記録しておこうと思う。

まず、教科書として「新・野菜づくり大全」を買う

地植えの人も、プランターの人も、野菜を育てようという人はこの一冊を買っておこう。
土作りから始まり、野菜それぞれの育て方が丁寧に書いてある。野菜図鑑としても楽しい。次は何を育てようかと考えるのが楽しくなる一冊だ。

1冊目でこの本に出会えたのは幸運だった。

トマト フルティカ (地植え)

180センチまでしっかり成長し、20個近い実をいただくことができた。成功と言えるだろう。

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収穫したフルティカトマト。酸味と甘みのバランスが良い。

しっかり土を耕し、苦土石灰でpH調整して1週間寝かし、そのあと元肥を溝施肥し、マルチシートを施して雑草などを予防するという教科書通りの作業をやったのが功を奏したのだろう。しかしそうだとするとパプリカが失敗した理由の説明がつかない。きっと我が家の庭の環境で、トマトの害虫が少なくパプリカの害虫が多かったということなのだろう。

庭の金木犀ヒヨドリが巣を作っていた時はトマトの実をヒヨドリに食われるという障害に合っていた。購入した野菜を包んでいるセロハンの袋をトマトの上にかけるなどをして対策をしていたけれども、そうすると雨の水がたまって、それに濡れたトマトの実がぐちゃぐちゃになってしまうというデメリットがあった。水が抜けるように穴を開けていたにも関わらずである。いつの間にかヒヨドリがいなくなってからは全く障害に悩まされなくなったので、裸のまま身を大きくさせたところ、綺麗な赤色の実を食べられるようになった。

次回気を付けたいのは、ポットの中で第一花 (一番目の花) を咲かせてから植えるということだ。咲かないうちに地植えしてしまったため、低いところの日当たりが良くなかったこともあって第一花が咲くまで徒長してしまった。

一度咲いてからは、そこで脇芽を伸ばしてY字に育てて収穫アップを狙うという藤田智さん流を取り入れ、たくさんの実が付いた。

コツ・注意点を時系列に並べると

  • 地植えの場合、土を耕し、苦土石灰により酸度調整を1週間じっくり行い、元肥を溝施肥とし、マルチシートを施す。
  • 苗は第一花をポットで咲かせてから植える。
  • 日々観察して、脇芽をとったり人工授粉させたりする手間を惜しまない。
  • 鳥害対策にはセロハンの袋が有効だが、雨の水がしっかり抜けるような工夫が必要。

ミニカボチャ パンプキッズ (プランター)

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初めて割いた雌花

プランターで育てることを選んだので、日当たりのもっとも良いところに設置できたことと、元々の苗が非常に元気だったのでぐんぐん育った。花もどんどん咲いたが、なかなか雌花と雄花が同時に咲いてくれなかった。雄花を冷凍し、雌花が咲いた朝に人工授粉したが、それはどうやら成功しなかったようだ。結局、元気なうちに雄花と雌花が同時に咲いたのは1回だけで、その人工授粉には成功し、1つの大きなカボチャを実らせた。

何の料理にするか迷った末に、天ぷらにした。「ほくほくタイプとはこういうことか」とうなる、ほくほくと美味しいカボチャであった。1個とは言え、収穫と食事を楽しむことをできて満足である。

コツ・注意点を並べると

  • 地植えのスペース、その場所の日当たりが確保できないなら、ミニカボチャ種の鉢植えが良い。
  • 苗の元気さが、とても重要。これはどの野菜苗でも言えること。緑が濃く、茎が太いものが良い。
  • 雌花・雄花のタイミングはなかなか合わない。しっかり収穫したいならプランターで2つ育てるのが良いかも知れない。
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着ると水が滴ってきた。おそらく、新鮮な証拠だろう

枝豆 (プランター)

写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。
成功とは言いがたいのだが、20個くらい枝豆の房を収穫できたし、実がしっかりふくらんでいるものはとても味が濃かった。枝豆は収穫してからの劣化が早いらしく、お湯を沸騰させてから収穫に行けと言われるくらいだそうだ。

何よりも不運だったのは長い梅雨により日照が不足した期間が長かったことだ。せっかく実をつけたのに、膨らまないでダメになったものが多かった。

他の失敗した野菜たち

他にチャレンジした野菜は失敗した。それぞれ、失敗要因を書いておこうと思う。

  • ピーマン・パプリカ(地植え及びプランター)
    • 地植えも鉢植えも、害虫で葉がボロボロになって育たなかった。
    • たまたま、我が家の環境がパプリカにとって良くなかったのだろう。来年は大きくなるまではネットのなかで育てたいと思う。
  • ニンジン、ラディッシュ(地植え)
    • 防虫ネットをかけたにも関わらず、葉っぱをボロボロに食われてしまった。
    • その部分を耕し、ネットをかけたのだが、土の中に害虫の卵や幼虫がいたということなのだと思う。今後、害虫に弱いものはプランターで育てることにする。
  • ミニすいか (プランター)
    • 苗が弱かった (そういうものしか、ホームセンターで入手できなかった) ことと、育ち盛りの時期に梅雨でまったく日が当たらなかったことが原因で、育たなかった。
    • 良い苗の重要性を身にしみて学んだ。
  • とうもろこし (プランター)
    • 深めのプランターで育てたが、やはり地植え向きのようだ。成長が足りなかった。
    • そのせいなのか、雄花と雌花のタイミングが合わず、受粉が不足した。 収穫はできたが、黄色い粒になっていたのは3割ほどであった。