持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

店員

銀行の帰りにGAPに寄って、
いつものとおり真っ先にセール品のところに行ったわけだが、
ジーパンを見るやいなや、
「これはストレートフィットといって、細くもなく太くもなく、もっとも人気のあるタイプなんですよ。左の数字がウエスト、右の数字が長さを表してるんですが、身長おいくつですか?」
とすごい早口で言ってくる。
なんだこの姉ちゃんは!
と思いつつも、自分の口も機械的
「176です」
といつの間にか言っていた。
「そうですねえ」
といいつつものすごいスピードで在庫を探してくれる。
ああ、今日はお金もってないのに。
って、1900円?
安いじゃん!
いや、でも、昨日サクスイで飲んだからお札はどう考えても一枚しか残ってない。
小銭で900円あるか?
いや、そんなに今日の財布は重くなかったし・・・
などと考えていると、
「ちょっとちょうどいいのはないみたいですけど、丈はあとで調節できますので、ちょっとご試着してみませんか?」
みますか?ではなく、みませんか?と、もはや
Why not?
である。
いやしかし、僕はNOといえる日本人だ。
「いや、先に他のをみてからにします。」
よし、やってやったぞ。
しかし、
「そうですか。これはやわらかい素材のデニムでして、はきやすいですよ。」
と、最後のアピールを忘れない。
店員魂、見せてもらいました。
財布みたら1862円。
試着しなくてよかった。
しかし、あまりに印象が強すぎて、明日買うかも。
僕もあのねえちゃんの戦略にはまってしまったようだ。

用語集
サクスイ
昨日出た、さくら水産