持つべきものは妙なこだわり

執着もいずれ愛着に変わる

アウトプットがインプットの質を向上させる『結局、人生はアウトプットで決まる』(著:中島聡)

以前、書店で斜め読みしていたが、図書館ですぐに借りることが出来たので『結局、人生はアウトプットで決まる』(著:中島聡) を再読した。著者は、Windows 95 OS 開発の中枢にいた方である。

アウトプット、インプットという言葉自体が曖昧さをはらんでいるように感じる。それこそこの書が実践すべしと強く主張するとおり、私の言葉で書くと、「文章を書いて世に発表することが、勉強の質と量を向上させてくる」ということだ。

アウトプットの方法・場がインターネット上に偏り過ぎている印象を受けたが、上に書いた主張・テーマには強く同意した。また、最後に紹介するが、次に読む「文章を書く」を主題とした本へ繋いでくれたことがこの本を再読して最もよかった点だった。

アウトプットの場としては、ブログ・SNSYouTube、講演 (プレゼンテーション) を具体例かつ有効なアウトプット場所として主張されている。インターネット上のアウトプット (発表) の場が生まれたことが、リアルな場でしか発表できないことにより知られてこなかった「すごい人」の知名度向上、ひいてはそこから次の人がインプットを得ることに大いに役立っていることは間違いないし、まったく異論はない。

一方で、例えば音楽・美術・小説・随筆となるとリアルな場でのアウトプットだからこそ得られる知恵やフィードバックがあるのではないかと思った。だからこそ、2020年初頭から始まり2021年1月で収束・終息の気配が見えないどころか悪化の一途をたどっている新型コロナウイルス COVID-19 によってリアル、リアルタイムのアウトプット場が失われていることは、発表する人にとってもそれを受け取って刺激とする人にとっても悲劇である。

文中で紹介されていた、文章を書く能力を向上させる書籍

文中で紹介されていた、文章を書く能力を向上させるために必読の書籍を列挙しておく。これは自分のためのメモであもある。

『理科系の作文術』(木下是雄)

これは既に読んだ読んだが、すべて実践できているかと言うと自信が無いので再読しようと思う。
仕事・趣味で文章を書く人で、これを読んでいない人は理科系のみならず、モグリだろうと言ってもいいくらいの必読書だと私も思う。

『頭の良くなる「短い、短い」文章術』(轡田隆史)

インプットとアウトプットの繰り返しの重要性を主張する本だとのこと。読んだらここの記事も更新する予定だ。

『文章表現 四〇〇字からのレッスン』(梅田卓夫)

自分にしか書けないことを、誰にでも分かるように書く、がテーマの本だとのこと。読んだらここの記事も更新する予定だ。