時間変化とドラマチック要望本能を意識して世界を認識しよう:『ファクトフルネス』ハンス・ロスリング
『ファクトフルネス』著:ハンス・ロスリング
ミリオンセラーであること、勝間和代さんも複数回引用していることから気になっていたものの読んでいなかった。先に読んだビルゲイツの『地球の未来のため僕が決断したこと How to Avoid a Climate Disaster』(関連記事の項で後述) の最後の方で引用されていたことをきっかけに、手に取った。
私にとって重要だった、この本のメッセージは以下の3点。
- 『(まだまだ)悪い状態だ』と『よくなってきている』は共存できる。時間変化を認識していない場合が多いので注意する。
- ドラマティックに喧伝・吹聴された結果の二次的な情報を自分の知識としていることを認める。そして、よくなってきているという事実や情報は流通しにくいこと、ドラマに都合の良い古いデータが持ち出されがちであることも注意する。
- 値が提示されたら割合を、割合が提示されたら値を考える習慣を身につけると、数に惑わされにくくなる。
折しも 2022/8/27-28 でアフリカ開発会議 (TICAD) が開催されたが、「アフリカがいまどういう状態にあるか」についての歪んだ認識がわずかなからも修正された状態で、この国際会議に関するニュースを読むことができたと感じる。
関連記事 (読書録)
ビルゲイツの『地球の未来のため僕が決断したこと』の最後のほうで、非常に簡単だが引用されていたことが読書に繋がった。
covacova.hatenablog.com