持つべきものは妙なこだわり

執着はいずれ愛着に変わるのである

胡麻菓子

気づいたら、駒込だった。
東大前過ぎてるし。
しかしなぜか心は静かな水面(みなも)のように落ち着いている。
なぜかって、もとから遅刻しているからだ。
はなから間に合おうという気がない。
必殺、胡麻菓子乗り換えで誰にも気づかれることなく反対側の電車に乗った。

V.S.マジレンジャー

今週も電気実験はマジレンジャーとの対戦だ。
今日の対戦内容は「サーボ制御」だ。
マニュアルを読みながらオシロスコープ操作を習得していき、
順調に実験は進んでいた。
しかし問題にぶちあたった。
位相差がどこに現れるのかよくわからない。
自分「すいません。」
マジピンク「なんですか?」
自分「位相差がどこに現れるかよくわからないんですけど。これって、i*と-iだから、山と谷の位相差見ればいいんですよね?」
マジピンク「・・・。すいません。」
マジレッド「何?」
マジピンク自分で分かれよ!
自分「位相差がどこに現れるかよくわからないんですけど。これって、i*と-iだから、山と谷の位相差見ればいいんですよね?」
マジレッド「ちがうよ、位相差なんだから山と山に決まってるじゃないか。最初っからやり直しな」
マジですか。
しょうがないからやり直す。
どうもおかしい。
やっぱりおれがあってるんじゃないか?
自分「すいません。」
マジグリーン「何?」
自分「やっぱり位相差は、iにマイナスがついてるから、山と谷で見るべきですよね?」
マジグリーン「・・・・・・そう、だね。うん。」
ほらみろー!マジレッドしっかりしろよ!
正義の味方がうそついていいと思ってんのか!
マジグリーン「あ、でも、こうやって片方のインバースをとると、山と山の位相差を取ればいいことになって、やりやすいんじゃない?」
お、お、
おお!!
マジグリーン
やっぱり頼れるやつはあんたしかいねえ!
マジグリーン「それでね、この原理は、ここのゲインが・・・」
その、無駄に説明好きなのが玉に瑕だぜ。

ところで

マジブルーは一人でパソコンの前に座っていた。

気づいたら

オシロスコープめっちゃ使いこなせるようになった。
サーボマスターになった。

UFOキャッチャー

ようやっと実験を終え、
まちのホットステーション、ロソーンへ腹ごしらえに行った。
自転車から降りて、鍵をポケットに入れて、
と、
するっ、
かしゃん、
ぽとっ
って、
排水溝におちた〜〜!?
ああおれの人生そのものがぁああぁああ
って、
助かった、
落ち葉がたまってて何とか生き残ってる。
自分「このふた、とれないかな」
Sご「フガガガ・・・むり(笑)」
自分「そうだ、箸があれば!」
ロソーンのレジへ。
自分「すいません、おはし下さい。」
店員「はいどうぞ。」
箸もって外へ。
箸を割る。
よし!
排水溝のふたの穴に入れて、
って、
長さ足りないYO!
こりゃ、さいばしじゃないとむりだ。
Kぼしゅん「いや、あのキーホルダーのわっかに通せばいけるんじゃね?」
自分「おお!まさにUFOキャッチャーだなこりゃ」
早速はしの一本を穴に挿し、
慎重に、、、
・・・、
は、
入ったー!
そのままもちあげて、
「するっ」
ガーン。
・・・やっぱだめなのか。
おれはあけらめるしかないのか。
自分「!」(ロマサガ風の閃き)
自分「頭を使え!返しがあればいけるじゃないか!」
箸を折る。
即席の釣り針が完成じゃ!
慎重に・・・
さ、ささった!
そのまま持ち上げて・・・
・・・
と、


とったどー!


おれの人生が帰ってきた。
Sご、Kぼしゅん、
君たちの友情は決して忘れない。

忘れずに

レジでずっと不思議そうな目でぼくらの行動を見守っていた店員から
肉まん+あんまんを買ってかえりました。
おおきに。

用語集
胡麻菓子
菓子に胡麻をふるとなんでもうまくなることから、ごまかすの語源。ガセビアじゃないよ。